【老犬が食べないと余命】何日?愛情ごはんと寿命について

寿命が近くなるとご飯が食べられなくなる?老犬の最期の兆候とは

老犬の最期の兆候1・ご飯が食べられない

老犬の最期の兆候1つ目は、ご飯が食べられなくなることです。老化に伴う身体の衰えによって、食が細くなっていきます。
主な理由は4つあります。
1つ目は、筋力の衰えです。動くことのできる範囲が狭くなることにより、元気な頃に比べてカロリーを摂取する必要が無くなるからです。また、食べる姿勢を維持することが難しくなり、食事の時間も減ってしまいます。
2つ目は、味覚や嗅覚の衰えです。これにより、今まであった食欲が無くなったり、食べ物への興味が薄れたりしていきます。
3つ目は、口腔機能の衰えです。歯や歯茎が弱くなることで、硬めのご飯が食べられなくなっていきます。
4つ目は、消化機能の低下です。食事量が減少する大きな原因ともいえます。

老犬の最期の兆候2・呼吸が早く浅くなる

老犬の最期の兆候2つ目は、呼吸が早く浅くなることです。呼吸は生命維持にとって重要な機能の1つです。そのため、呼吸に異常が見られた場合は、わずかな治療の遅れが生死に関わることもあります。
では、「呼吸が早く浅くなる」とは、具体的にどういった状態を指すのでしょうか。異常があるとされる呼吸の回数は、1分あたり40回以上とされています。安静時にこのような呼吸状態になった場合は注意が必要です。また、回数に関わらず、呼吸法や呼吸音でも異常を測ることが出来ます。呼吸法としては、深い呼吸や腹式呼吸が、呼吸音としては、「ヒューヒュー」「ガーガー」といった音がするようでしたら、速やかに獣医師に診てもらうようにしましょう。

老犬の最期の兆候3・痙攣発作を起こしやすくなる

老犬の最期の兆候3つ目は、痙攣発作を起こしやすくなることです。痙攣発作が起こっている最中は、足をバタバタさせる、体中を震わせる、体を弓なりに反らす、意識がない、といった状態になります。飼い主もパニックに陥ってしまうとは思いますが、まずは犬が怪我をしないように安全確保を最優先しましょう。また、ご自身の指などを噛まれないように注意してください。
少し様子を見ていると治る場合もありますが、非常に緊急性が高いこともあるので、痙攣発作が5分以上続くようでしたら、速やかに獣医師に診てもらうようにしましょう。
この痙攣発作の原因としては、脳→神経→筋肉と命令が伝達していく過程のどこかしらに異常が起こってしまうことが一般的です。

老犬の最期の兆候4・低体温になる

老犬の最期の兆候4つ目は、低体温になることです。犬の平熱は38.5℃前後とされています。37.5℃以下から軽度低体温症に分類されるので、早めに気がつき対処することが重要です。目に見える症状としては、元気が無くなったり、体が固まり冷たくなったりしていることが挙げられます。
原因としては、老化による皮下脂肪の減少に伴う断熱性の弱さや、神経系の衰えなどが考えられます。
また、老犬の低体温症では、甲状腺機能低下症が疑われます。これは、甲状腺ホルモンの分泌が減少することで、低体温症を引き起こす症状です。
加えて、犬の低体温症は体表面積や毛の長さとも関連性があるとされているので、特に小型犬や短毛種の老犬の場合は注意しましょう。

老犬の最期の兆候5・全身の震え

老犬の最期の兆候5つ目は、全身の震えです。
老犬の震えの原因には、自然な震えと病気が関連している震えの2パターンがあります。
まず自然な震えは、体温調節のためのものです。老犬は筋肉量が少ないことから寒さを感じやすくなります。そのため、震えることで体内で熱を生み出そうとしているのです。この他にも、不安感や恐怖を感じている場合も震えは起こります。感覚機能の低下により周りの状況をうまく察知できなくなっていることが理由のようです。
次に、病気が関連している震えについてです。関節炎による痛みで身体をうまく支えられていなかったり、代謝系疾患による痙攣発作を起こしたりしている場合が考えられます。
老犬の全身の震えは珍しいものではないとのことですが、普段から様子をしっかりと観察しておく必要があります。

老犬の最期の兆候6・酷い嘔吐や下痢

老犬の最期の兆候6つ目は、酷い嘔吐や下痢です。
老犬になると嘔吐や下痢をしやすくなります。これは、腸内環境、消化器官、体温調節機能が関連しているといわれています。それでは、これらの原因について詳しく見ていきましょう。
まず腸内環境についてです。通常の腸内では善玉菌と悪玉菌が共存していますが、老犬の場合は加齢によって悪玉菌が増加し、それらの排出する有害物質の作用によって下痢をしやすくなってしまうのです。
次に、消化器官についてです。老化による自律神経の乱れは、食べ物の消化吸収を促す消化液の分泌を減少させてしまいます。それにより食べ物の消化が上手く出来なくなり、嘔吐や下痢をしやすくなってしまいます。
最後は、体温調節機能についてです。先に述べたように、老犬は体温調節がうまく出来ません。そのため、少しでも体が冷えてしまうと回復が難しく、嘔吐や下痢につながってしまいます。

老犬の最期の兆候7・尿がでなくなる

老犬の最期の兆候7つ目は、尿が出なくなることです。老犬になると体力が低下し、自力でトイレに行けなくなります。また、膀胱の筋力も衰えるため、尿を排出できなくなってしまうのです。
尿が溜まりすぎると膀胱炎を引き起こし、それが重症化すると尿毒症という命に関わる病気につながってしまいます。ちなみに、一般的な1日あたりの尿の量は、体重1kgにつき20~40mlといわれています。愛犬の頻尿が疑われたら、参考にしてみてください。
愛犬が自力で尿を出せなくなった場合は、飼い主さんが膀胱を圧迫して排尿の手助けをする必要があります。正しい方法で行わないと更なる病気や怪我の原因にもなるので、動物病院で正しいケアを学ぶようにしましょう。

犬はどのくらい生きられる?どのような老化現象がある

犬の平均寿命

犬種 平均寿命(2017年)
犬全体 14歳
超小型犬 14歳
小型犬 13.8歳
中型犬 13.3歳
大型犬 11.1歳

参考:https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_201912_3_2.pdf

犬の老化現象1・足腰の筋肉や関節の衰え

犬の老化現象1つめは、足腰の筋肉や関節の衰えです。犬も人間同様に、加齢に伴って骨や筋肉、関節などの運動器が衰えていきます。特に、老犬のうちの約80%は、普段あまり使わない後ろ足から徐々に弱っていくとされています。歩くスピードが遅くなったり、階段の上り下りを嫌がったり、四肢に触れられるのを拒絶するようになったら、足腰の衰えのサインです。早めに動物病院に連れていきましょう。また、日常的なマッサージやトレーニングも効果的です。
さらに、近年では室内飼いの増加により、関節疾患を患う老犬が多くなったという報告もあります。フローリングの床は犬の足腰に負担を与えてしまうため、若いうちからマットなどで対策をしましょう。

骨関節炎とは?

犬の骨関節炎とは、慢性かつ進行性の関節疾患です。老犬に多くみられ、一度発症すると完治させることはできず、長期間のケアを必要とします。
骨関節炎の詳しい症状は、立ち上がりに時間を要する、足に触ると嫌がる、歩き方が遅く変になる、ジャンプなどの激しい活動をしなくなる、などといったものがあります。
骨関節炎になる原因には、関節軟骨の異常と、関節に対する異常な負担の2種類があります。関節軟骨の異常としては、加齢、免疫・内分泌・遺伝疾患、骨軟骨症などがあります。関節に対する異常な負担としては、肥満、過度な運動、脱臼などがあります。このうち、老犬の原因として最も大きな要因は肥満です。日頃の体重管理には気を配るようにしましょう。

犬の老化現象2・食欲低下

犬の老化現象2つめは、食欲低下です。老犬の食欲低下には、身体的要因と性格的要因が考えられます。
身体的要因は、加齢による基礎代謝の低下、腎臓などの内臓機能の低下、運動量の減少が挙げられます。
性格的要因としては、食の嗜好へのこだわりが強くなることです。味覚や嗅覚の衰えにより、食の好みが変化することもあるそうです。愛犬に合ったドッグフードを選ぶようにしましょう。
食欲低下が続くようでしたら、ドッグフードに工夫をしてみることも有効です。例えば、フードを温めることは、香りによる食欲増進や消化のしやすさにもつながります。他にも、フードをふやかして柔らかくするという方法もあります。水分補給にもつながるので、脱水症状を防ぐこともできます。

体重減少

老犬の体重減少の原因は、主に3つあります。
1つ目は、病気によるものです。食欲旺盛で元気なのに体重の減少が見られる場合には、がんや糖尿病に罹っている可能性もあります。動物病院で診察してもらいましょう。
2つ目は、消化機能の衰えによるものです。加齢と共に消化機能が衰えることは仕方のないことでもあるので、消化しやすいドッグフードに切り替えるなどの工夫をしてみるのも一つの手でしょう。
3つ目は、運動量の低下です。老化により運動量が低下することは、筋肉量の低下にもつながります、それにより、体重も減少してしまうのです。
老犬の体重減少はある程度普通のことですが、あまりにも痩せすぎてしまうと寝たきりなどのリスクを伴います。背骨や肋骨が目立つようでしたら、早めに獣医師に相談しましょう。

犬の老化現象3・視力低下、白内障

犬の老化現象3つめは、視力低下、白内障です。
白内障とは、老化が原因とされる代表的な眼の病気です。主に10歳前後から発症することが多いです。好発種は、トイプードル、ミニチュアダックスフント、ヨークシャーテリア、柴犬、シーズーなど、私たちに身近な犬種が多いのが特徴です。
その他の視力低下の原因としては、糖尿病、ホルモン系の機能低下、外傷、ウイルス感染です。愛犬の目ヤニが増えたり、目を細めることが多くなったりした場合には、早めに獣医師に相談しましょう。
しかし、犬の場合は視力を他の感覚器官(主に嗅覚)で補うことができるので、視力が低下してしまっても、飼い主さんのサポート次第で毎日を楽しく過ごすこともできます。

犬の老化現象4・認知症

犬の老化現象4つめは、認知症です。犬の認知症は、老化などが原因で脳神経細胞や自律神経がうまく機能しなくなることで発症します。特に、11~12歳をすぎた頃の発症が多いようです。好発種は柴犬などの日本犬といわれています。
症状としては、意味もなく鳴く、昼夜逆転、夜鳴き、前方に向かってとぼとぼ歩く、旋回を繰り返す、トイレの失敗、家族を無視する、一点をじっと見つめる、などが挙げられます。人間の認知症と似ていますね。
早期発見早期治療がカギとなってくるので、老犬の飼い主さんは普段からよく様子を観察するように心がけましょう。特に、日常的なスキンシップや声かけなどで、コミュニケーションを取ることが効果的とされています。

夜鳴き

老犬の夜鳴きには、6つの原因が考えられます。
1つ目は、認知症です。昼間はぐっすり眠っているにも関わらず夜になるとウロウロしながら鳴き続けている場合は、認知症の症状の1つである可能性があります。
2つ目は、痛みによるものです。加齢に伴う関節炎などの痛みが理由で、苦痛を訴えるために鳴くこともあります。
3つ目は、不安や甘えです。飼い主を呼んでいたり、誰かに居てほしいという意味がこめられていたりもします。これは、視覚や聴覚の衰えによって周囲の状況がわからないことから生まれる不安感や甘えからくるものです。
4つ目は、のどの渇きです。体力や筋力が衰えて自力で水が飲めない場合に、鳴くことで飼い主を呼んでいる可能性もあります。
5つ目は、寝床の不快感です。老犬になると、気温や床材などの環境の変化に敏感になります。しかし、自力では解決することが困難なため、鳴くことで不快感を訴えているようです。
6つ目は、排泄です。排泄に失敗した不快感から鳴くこともあるようです。

徘徊

老犬の認知症で飼い主さんを悩ませる大きな要素に、徘徊があります。徘徊は、壁や家具にぶつかって怪我をしたり、狭い隙間に挟まったりしてしまうなどの危険性が潜んでいます。特に、夜から夜中にかけて徘徊するケースが多いので、飼い主さんの睡眠障害にもつながってしまいます。飼い主としては徘徊をやめさせたい気持ちもあるかと思いますが、それが犬にとってのストレスになってしまうこともあります。
そのため、広めのドッグサークルの中を歩かせたり、昼夜逆転を修正したりといった工夫をして、上手く付き合っていきましょう。また、最近では市販の屋内用ドッグサークルやペットシッターさんも増えているようなので、参考にしてみてください。

昼夜逆転

昼夜逆転も、老犬の認知症の症状の代表例です。老犬の昼夜逆転は、認知症が原因のものがほとんどとも言われるほどです。昼夜逆転してしまうと、前述したような夜間の徘徊や夜鳴きを引き起こすことにもつながります。
そのため、犬が認知症になってしまったら、まずは昼夜逆転を予防することが重要です。方法としては、昼寝をさせないようにこまめに声をかけること、日光浴により体内時計をリセットさせること、昼間に適度な運動をさせて程よく疲れさせることなどが推奨されています。身体が不自由な場合は、マッサージをしてあげるのも効果的です。
加えて、飼い主さん自身の生活リズムも愛犬に合わせてあげることにより、お互いが無理なく生活していくことができます。

食べたことを忘れる

老犬の認知症には、食べたことを忘れるという症状もあります。記憶障害が起こっているため、食べた直後にも関わらず空腹であると勘違いしてしまうのです。
ご飯を催促する回数が増えたり、エサ皿への執着が激しくなったりした場合は、病気の可能性も疑ってみましょう。
愛犬にご飯をねだられたらつい与えたくなってしまうかもしれませんが、老犬の場合は特に肥満や糖尿病のリスクが高くなってしまうので注意しましょう。
対策としては、1日に与えるドッグフードの分量は変えずに回数を増やすという方法や、カロリーの少ない食材でかさ増しをするといった方法があります。出来るだけ愛犬にストレスを与えずに、かつ健康にも気遣いながら上手く付き合っていきましょう。

犬の老化現象5・内分泌疾患(糖尿病など)

犬の老化現象5つめは、内分泌疾患です。内分泌器官とは、ホルモンを放出して体の状態をコントロールする器官のことです。そのため、内分泌疾患によりホルモンバランスが崩れると、様々な異常が生じてしまいます。
代表例としては、糖尿病が挙げられます。インスリンの不足が原因で引き起こされる疾患で、体重減少、頻尿、食欲増加などの症状が起こります。
他には、尿崩症という腎臓の機能障害があります。腎臓での水分の再吸収システムが機能しないことで、水をたくさん飲む、おしっこの量が増える、痩せるなどの症状が起こります。
また、調べている中で、クッシング症候群に悩まされている犬も数大くいることがわかりました。これは、毛が抜けてしまうのが大きな特徴の病気です。

犬の老化現象6・日和見感染症

犬の老化現象6つめは、日和見感染症です。これは、老犬が特に罹りやすい疾患の一つとも言われていて、免疫力の低下が原因で、普通では問題にならない病原体に感染してしまうという症状です。飼い主さんの知識が、早期発見早期治療につながります。
犬の日和見感染を引き起こす原因ウイルスは、パピローマウイルス、ロタウイルス、ヘルペスウイルスです。細菌では、アクチノミセス、ノカルジア、マイコプラズマです。真菌では、アスペルギルス、カンジタ、ニューモシスチス、マラセチア、クリプトコッカス、ピジウム菌です。藻類では、プロトテカです。
以上のように、犬の日和見感染症の原因は多数あり、中には人間にも感染するものや、命の危険に関わるものもあるので、慎重な対策が必要です。

犬が長生きする秘訣1・定期検診を受ける

ここまで、老犬が引き起こす様々な疾患や症状について述べてきました。不安感を覚えた飼い主さんもいらっしゃると思いますが、愛犬を長生きさせる秘訣もしっかりとあることを忘れないでください。
犬が長生きする秘訣1つ目は、定期検診を受けることです。
加齢による体調の変化は、一気に起こるものばかりではないので、飼い主さんでも気付けない事柄も多々あります。そのため、定期的に動物病院を受診することで、早期発見早期治療を実現させることが重要です。加えて、少しでも不安や異変を感じたら獣医さんに相談できる環境も用意しておきましょう。特に、介護のやり方などはネットではなく、実際に獣医さんの指導を受けることが推奨されています。

犬が長生きする秘訣2・犬用フードを与える

犬が長生きする秘訣2つ目は、犬用フードを与えることです。
老犬が健康に長生きするために、きちんと食事を摂ることは非常に重要です。ここまで述べてきたように、老犬は体力や代謝の低下により、食欲や消化機能も落ちてしまいます。
そのため飼い主さんができる工夫としては、老犬用の消化しやすいドッグフードを与えるということがあります。時間はかかるかもしれませんが、愛犬に適したドッグフードを見つけてあげてください。特に噛む力が衰えてきたら、ウェットフードに切り替えるという手段もあります。
その他には、ドッグフードをぬるま湯でふやかしたり、トッピングでアレンジを加えて食べてもらいやすくしたりするといった方法もあります。

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犬が長生きする秘訣3・適切な運動をする

犬も人間と同じで、健康に寿命を延ばすためには適度な運動が必要です。犬にとっての適切な運動量というのはどれくらいなのでしょうか。
基本的には1日に1~2回、30分程度の散歩が好ましいとされています。しかし、犬種や犬の大きさによっては散歩だけでは物足りなく感じてしまうことがあります。大型犬であれば散歩を60分ほどに延ばして長距離をゆっくり歩かせてあげるのがいいでしょう。中型犬であれば、ドッグランで走らせてあげたり、遊びを通して運動量を確保することでストレスの解消にもなります。逆に小型犬であれば、長距離の散歩が負担になってしまうこともあります。犬の様子をよく観察して、それぞれに合った運動量を考えてあげることが重要です。

犬が長生きする秘訣4・去勢、避妊手術

去勢、避妊手術は、妊娠を防ぐための手段と考えられがちですが、将来的な病気の予防にもなるというメリットがあります。
オスであれば、去勢手術をすることで精巣腫瘍、前立腺肥大、会陰ヘルニア、肛門周囲線種のリスクを避けることができます。どの病気も高齢犬になってから発症することが多いため、前もって去勢手術をしておくことで体力の低下した時期に大きな病気になる可能性が低くなります。
メスも、オスと同様に、避妊手術を受けることで避けられる病気があります。乳腺腫瘍、子宮水腫、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍などがその例です。特に、乳腺腫瘍は、メス犬の中で最も発生率の高い腫瘍であり、半分の確率で悪性のガンとなります。
オス・メス共に、難病のリスクを避けることが犬の長生きにつながります。

余命が短い犬にできること/最期に何ができる?

QOLを保つ介護

余命が近くなった犬は、食べる力が衰えます。水でふやかしたり、小粒や半生のドッグフードを使用して、食事の難度を下げてあげましょう。また、香りや食感を工夫することで、食欲の増進が期待できます。今は介護用のドッグフードも様々な商品が開発されています。好みに合うものを探してあげるといいでしょう。
また、自力で排泄ができなくなることも考えられます。圧迫排尿や肛門を刺激することで排泄を促してあげる必要があります。かかりつけの病院で指導を受けてから実施するのが望ましいです。
歩く力が弱まってきてもできる範囲で散歩は続けましょう。さらなる筋力の低下を防ぐためです。犬用のハーネスやウォーキングベルト、車いすなどを活用して、短い距離でもいいので歩かせてあげることが重要です。

段差や障害物はなくす

加齢とともに、筋肉や関節は衰えていき、踏ん張る力が弱くなります。また、視力や聴覚も同様に鈍くなっていきます。
そのため、フローリングの床が滑りやすくなっていないか、高すぎる段差がないかを注意しなければいけません。水や皿も高さを調節してあげる必要があります。
さらに、認知症などによる徘徊が見られる犬は、壁を柔らかい素材で覆ってあげることで安心して歩き回れるようになります。広いスペースがある場合は、サークルのようなものを作って、その内壁を柔らかいもので作ってあげるといいと思います。
ただ、急な環境の変化は犬を困惑させてしまいます。体の動かし方に不自由が出てきたなと感じたら、少しずつ環境を合わせて犬にとって快適な住環境を整えてあげるといいでしょう。

寝返りの補助(床ずれの予防)

寝たきりの状態が長く続くと皮膚や筋肉の一部が壊死してしまう危険性があります。自力で寝返りが打てない状態であれば、寝返りを助けてあげましょう。
排泄物で皮膚がただれてしまうことも床ずれの原因になるため、こまめに様子を見て、姿勢を変えてあげることが必要です。
また、ベットを柔らかいものにすることも大切です。床ずれ防止グッズや、毛布などを活用しましょう。

マッサージ

犬の治癒力を高めるために、元気な頃からマッサージの習慣をつけておきましょう。全身の血流をよくするだけでなく、気の巡りも良くなり、免疫力アップが期待できます。
足腰に疲れやすくなったり、痛みが出てくる頃になると、マッサージの必要性はより一層高まります。慎重に様子を見ながら、身体の巡りを整えてあげてください。また、視力の低下から、目にも疲れがたまりやすくなります。目のマッサージも一緒に行ってあげるといいでしょう。
心身共に安定した状態を保つことで、ストレスが軽減し、回復力が増します。疲れているときや、足腰が弱ってから始めるのではなく、毎日の習慣として取り入れることで、効果が高まります。コミュニケーションの一貫として取り入れてみてください。

状態に合った食事に変更

運動量や消化機能の低下に合わせて、食事内容も変更しましょう。量よりも質を重視し、食べやすい食事を用意します。運動量が減っているため、必要以上のカロリーは肥満を招いてしまいます。高たんぱく・低カロリー・低脂肪を目指しましょう。また、消化しやすい素材が使われているものを選ぶことで、内蔵への負荷も抑えられます。具体的には、ペースト状のものやセミドライフードがおすすめです。さらに、関節にもいい成分が含まれているとベストです。グルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンなどは、関節の健康維持を促進します。
材料や無添加にこだわったフードもたくさん開発されているので、体調や好みに合わせて検討するのがいいでしょう。

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食事が食べられない老犬への介護

年齢を重ねた犬は、様々な理由で食事が摂れなくなります。味覚の変化によって好みが変わったり、歯やあごが衰えて咀嚼が難しくなったり、消化器官の衰えによって食欲が低下したりすることが原因と考えられています。“今の状態”をよく観察して、それに合わせた食事作りをしていきましょう。
食事の量が減ってしまうと、少しの食事で必要な栄養を摂取しなければいけないため、栄養価の高い食事メニューにするなどの工夫も必要です。口当たりを変えることで食べやすくなったり、年齢に合わせたフードに変えてみることで、再び食事ができるようになることもあります。食事を手作りすることも有効です。必要な栄養と味の好みに合わせたオーダーメイドの食事が食欲に働きかけてくれるでしょう。

食事が食べられない理由1・味覚の衰え

犬は、人間と比べると味覚が鈍い生き物とされています。味の種類が明確にわかるほどの精度はなく、甘味を感じやすい一方で塩味は感じにくいといわれています。苦みや酸味を感じることはできますが、あくまでも食べられるものとそうでないものを判断するためのもので、味を楽しむための機能は低いと言えます。その分、嗅覚が発達しているので、味覚とともに嗅覚が衰えると、食欲の減退につながります。また、これまで感じていた味や匂いを感知できなくなることで、味覚の好みが変わっていくことも考えられます。しかし、嗅覚に直結した記憶力は凄まじいもので、過去に食べて好みだった食べ物の匂いの記憶は長く残っているとも言われています。そのため、好物を食事に混ぜることで、食欲が刺激され、食事ができるようになります。

対策・フードにトッピング(ささみなど)を加える

感度の低くなった味覚と嗅覚に働きかけるため、茹でたささみ肉やサツマイモなどをフードにトッピングしてみましょう。チーズが好きな子には、人間用ではなく犬用チーズが低塩分でおすすめです。冷凍の馬肉は、栄養価が高く酵素が豊富なため、少量で効果的な栄養摂取が可能です。香りの強い食材としては、かつお節もいいでしょう。細かくしてフードと混ぜてあげることで、最後までおいしく食べることができます。また、冷たい食事よりも温かい食事の方が食欲が増すことがわかっています。人肌に温めてから提供すると食べやすくなります。最近では、犬の食欲不振を改善するためのサプリメントやハーブの開発も進んでいます。体調や栄養のバランスも考えながら導入していくことをおすすめします。

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食事が食べられない理由2・代謝の低下

加齢によって基礎代謝が低下し、消化器官を含めた内蔵の機能が衰えるため、食欲がなくなり、食べても嘔吐や下痢をするようになってしまいます。唾液や胃酸の分泌が減少し、腎臓や肝臓の機能が低下するため、消化吸収に対してこれまでよりも負担がかかってしまうのです。その一方で運動量が減っていくことで消化エネルギーが減少し、カロリー過多で肥満傾向になってしまうこともあります。体内のどの器官もこれまでとは違うという意識を持ち、年齢と体調に合わせた生活スタイルと食事に変えていくことが重要です。
しかし、基礎代謝量は、努力で維持・向上が可能です。運動量を落とさずに食事の量を少しずつ減らしていくことで、筋肉を維持することができます。筋肉の量は代謝機能に大きくかかわってくるので、筋肉が落ちると代謝機能も落ちてしまいます。逆に、維持できる筋肉が多いほど、代謝機能の低下も抑えられるということになります。

食事が食べられない理由3・咀嚼力や飲み込む力の衰え

内蔵機能の低下と同様に、歯やあご、のどの機能も衰えていきます。歯やあごが弱くなることで噛む力がなくなり、これまで食べられていたドライフードやカリカリした食感のものを受け付けなくなります。唾液の分泌量が減り、舌がうまく動かせなくなるため、嚥下能力が衰え、食べ物を飲み込むことが難しくなります。
よくよだれを垂らすようになった、吐き気があるように見える、ごはんを食べているときに咳をするようになった、何度も飲み込む動作をする、口から食事をこぼすようになった、口の片側だけで噛もうとする、体重が減った、口臭がするようになったなどの傾向が見られた場合は、注意が必要です。食べやすく、消化しやすい食事に変えてあげることで、食事がしやすくなる可能性があります。

対策・フードをお湯などでふやかす

犬も人間と同じで、冷たい食事よりも温かい食事の方が食欲を刺激されます。お湯でフードをふやかすことで、食事の温度が上がり香りや風味が増すため、食欲増進が期待できます。咀嚼の負担も軽減されるでしょう。柔らかくふやかすことで消化吸収しやすくなるため、胃腸への負担も少なくなり摂取できる栄養も増えます。また、食べるだけで水分も同時に摂取できるのもメリットです。食が細くなると同時に水も飲まなくなることが多いので、水分不足も心配になってきます。食事と水分補給が同時に行えると安心するでしょう。
しかし、ふやかしたドライフードは歯にこびりつきやすく、歯周病の原因となる恐れがあります。歯周病が進行してしまうとさらに噛む力が弱まるため、歯みがきなどのケアをしてあげることが大切です。

対策・ドライフードからウェットフードにする

ドライフードをふやかすのではなく、半生状態のウェットフードに変えるというのもひとつの方法です。食事のたびにふやかす手間がなくなるうえに、缶詰やレトルトパウチに殺菌保存されているので長期保存が可能です。ドライフードと比べると素材本来の風味や香りを活かして作られていることが多く、食欲を刺激してくれるでしょう。また、水分が豊富に含まれているのもドライフードにはないメリットです。水分が多ければ多いほど消化しやすくなるので、消化機能が衰えていても安心して食べさせることができます。素材として動物性たんぱく質が多く使用されているので、高たんぱくな食事が必要な犬には最適なフードといえます。
しかし、ふやかしたドライフードと同様に、歯周病のリスクは高まるため、歯のチェックは欠かさないようにしてください。

認知症の老犬への介護

高齢の犬には認知症の症状が出てくる場合があります。発症の仕方は個体によって異なり、いつもと違う行動が目立つようになってきたら注意が必要です。早めに気づいてあげることで、犬も飼い主も幸せな時間を長く過ごすことができます。
犬の認知症は、脳の病気や老化、栄養障害などが原因で、脳細胞や自律神経がうまく機能しなくなることで発症すると言われています。
症状は、人間の認知症と同じようなものが見られます。具体的には、意味もなく鳴く、昼夜逆転の生活になる、夜鳴きをする、狭いところに入り込んで出られなくなる、同じ方向に回り続ける、名前を呼んでも反応しない、たくさん食べるのに痩せていく、トイレの失敗が多くなるなどが挙げられます。
現時点では、犬の認知症に効果的な治療薬はなく、対症療法がメインになってきます。

夜鳴きの原因1・認知症

認知症になった犬は昼夜逆転してしまうことが多くなります。そのため、夜でも昼間と勘違いして夜鳴きをしてしまうのです。体内時計を正常に戻してあげることで昼夜逆転生活が改善し、夜鳴きが軽減することがあります。無理のない範囲で日中に散歩させ、太陽の光を浴びさせてあげましょう。
認知症が原因の夜鳴きは、根本的な改善が難しく、ご近所トラブルが心配な方もいるかと思います。後付けができるタイプの防音シートや防音マット、防音カーテンで対策するだけで、外部に漏れる鳴き声はずいぶん軽減されます。吸音材なども効果的でしょう。あまりに気になる場合は、前もって隣近所に事情を説明しておくか、町内会や自治会で相談することをおすすめします。

対策・かかりつけ医に相談し早めにケアする

犬の認知症は早期発見・早期治療で大きく改善が見込めます。気になる行動が見られたらかかりつけの獣医師に相談しましょう。睡眠薬や安定剤、麻酔薬などの薬剤や、漢方薬を用いた治療をしてもらえる場合があります。また、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサぺタエン酸)が認知症に効果があるという研究結果が出ているため、これらのサプリメントやフードを活用してみてもいいかもしれません。
薬剤やサプリメントの使用には、専門知識が必要になってきます。必ずかかりつけ医と相談したうえで活用しましょう。
認知症の介護には飼い主にとってもつらいもので、心身ともに疲弊します。飼い主自身の健康のためにも、なんでも相談できる獣医師を見つけて信頼関係を築いておきましょう。

夜鳴きの原因2・痛み、苦しみ

関節や内臓など、体に痛みや苦痛があるため、夜鳴きをしてしまうことがあります。この場合は、まず獣医師に診せ、治療をしてもらうことが先決です。痛み止めの薬を処方してもらうことで夜鳴きが改善することがあります。
また、自分の力で起き上がったり、水を飲むことができない状態であれば、のどの渇きを訴えているのかもしれません。体調不良の時や気温と湿度が高い時などは注意して様子をみてあげてください。
逆に、寒い時期は、寝床が寒かったり隙間風が入り込んでくることが苦痛になる場合があります。老犬になると、冷えを感じやすくなり、これまで平気だった環境を不快に思うことも増えてきます。敷物や床の固さにも注意してあげましょう。

対策・撫でる、マッサージする

痛みや苦痛の軽減には、マッサージが効果的です。幹部と思われる部分を優しくなでてあげましょう。
また、東洋医学では、ツボ押しマッサージが認知症に効果的であると言われています。認知症の原因と考えられている気血の不足、腎精の不足、食生活の不摂生、瘀血(おけつ)に効くツボを刺激することで、夜鳴きの改善が見込めます。
マッサージをすることで、心身の緊張がほぐれ、リラックスすることができます。飼い主の手のぬくもりを感じることで安心し、苦痛が緩和されます。血行が良くなることでストレスが軽減し、免疫力や治癒力もアップします。
しかし、犬が体調不良の時や、痛がる様子を見せたときはすぐに中止してください。犬の様子をよく観察しながら行いましょう。

夜鳴きの原因3・不安

認知症になることで不安を抱える犬も多くいます。飼い主の存在を探し、夜鳴きをしてしまうのです。また、視覚や聴覚が衰えたことで、周りの状況がうまく把握できず、不安になってしまうことも考えられます。周囲の環境がよくわからない状態が続くと不安になるのは人間も同じですよね。不安になったとき、飼い主に近くにいて欲しい、甘えたいという気持ちが夜鳴きにつながります。認知症によるせん妄状態で、自分の家や飼い主が分からなくなってしまうこともあります。犬の不安に寄り添い、近くで様子を見守ってあげることで落ち着かせてあげましょう。
夜中に起こされるとつい叱りたくなってしまうかと思いますが、犬との信頼関係の悪化につながるため、絶対に叱らないように気を付けてください。鳴けば構ってくれると学習すると、夜鳴きがひどくなることもあります。

対策・飼い主の側で休ませる

昼間に思いっきり遊び、寝る前にブラッシングやマッサージをしてあげることでリラックスして眠りにつきやすくなります。飼い主とのスキンシップは犬にとって一番の不安解消になるからです。飼い主の姿を探して夜鳴きをする場合は、寝床を飼い主の近くに移してあげましょう。日中は人が出入りするリビングで過ごし、夜は飼い主の側で眠ることで、ずいぶん安心感は高まります。なるべく一緒に過ごしてあげましょう。
認知症の犬の介護にかかりっきりになってしまっては、飼い主にとってもよくありません。夜鳴きが続くと睡眠不足やストレスの原因にもつながります。時には動物病院やペットホテルに預けてリフレッシュすることも必要です。頼れる場所は増やしておきましょう。

老犬がご飯を食べられない原因のまとめ

これまで説明してきたように、犬も人間と同じく、加齢とともに食事の量は減っていきます。味の好みが変わったり、歯やあご、のど、消化器官などの機能が衰えるためです。味覚や嗅覚が鈍感になり、運動量が減少することも原因のひとつです。老犬になるにつれて、できることが少なくなっていき、様々な理由から夜鳴きをするようになるかもしれません。しかし、単純に食欲不振を寿命と結びつけるのは危険です。運動や食事、生活スタイルの見直しなど、改善すべき点を見直すことで、愛犬との幸せな時間を長く過ごすことができます。日頃から愛犬の様子をよく観察すること、信頼できるかかりつけ医を持つこと、愛犬の状態に合わせた生活に変えていくことが重要です。

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